京都大学 教務情報システム KULASIS

全学共通科目、一部専門科目について、教員、事務員、学生の支援、サービスを行うシステムを開発しました。シラバス閲覧、履修登録、成績通知、各種お知らせ機能等があります。

URL
URL非公開
種別
クライアントワーク 新規制作
参画業務
システム 運用
リリース年月
2002年4月
スマートフォン対応
なし
PC版スクリーンショットの背景

目的・課題

目的

教務情報について、事務員、教員、学生という利用者を対象に、紙ベースで行われていたシラバスの管理や履修登録をWebベースに切り替え、利便性の向上をはかります。
特に学生は携帯、PCなどを使い、学内外から教務情報に見れるようにすることで、利便性を高め、事務員、教員については履修登録などの処理に発生する手続きについて、自動的に計算、判定できる部分は自動的にすることで事務処理の手間を省くことができます。

課題

パフォーマンスの確保

  • 履修登録締め切り前など全学生が一斉にアクセスする期間でもサービスを継続できる必要があります

人的ミスの影響軽減

  • 履修情報などデータが消えてしまうと深刻な影響が懸念されるデータを扱うため、人的ミスに対応できる設計が必要があります。

使い勝手の配慮

  • 各種手続きがやりやすいようなUIの設計が必要です。

保守と継続的な開発

  • KULASISが対象とする業務は多岐に渡るため、継続的な開発が必要となります。
  • サーバの運用からデータの移行まで様々な保守作業が発生します。

提案・施策

パフォーマンスの確保について

  • 当初Ruby on Railsでの開発をしていましたが、当時のRuby on Railsはパフォーマンス的にはまだまだ許容できないものでしたので、Javaを用いて作り直し、パフォーマンスの向上を図りました。
  • WEBサーバだけで3台用意し、高負荷が想定される状況でも負荷が分散されるよう、配慮しました。

人的ミスの影響軽減について

  • データベースの変更、削除などは履歴が残るように設計し、もしものときに操作の取り消しが行えるよう、配慮しました。

使い勝手の配慮

  • 京都大学側で実際に業務に携わっている方とも相談し、業務フローにのっとってUIを設計しました。

保守と継続的な開発

  • 京都大学側との開発状況共有のためバグトラッキングシステムを用いました。
  • サーバの自動監視を行い、何か問題が発生した場合にすぐ対処できるようにしています。

成果

KULASIS導入部局は年々増えており、現在では27部局で導入されています。
履修登録など高負荷が想定される状況でもパフォーマンスを確保して、サービスを提供しています。
ログイン件数は多い日には10,000件を超えています。
全学共通科目、一部専門科目については履修登録時に必須のシステムとなっています。
京都大学側でも以下のように説明をいただいています。

京都大学教務情報システム KULASISのご案内

参画したスタッフ

  • 恩田 崇

    システム

  • 今村 友和

    システム

  • 亀田 義裕

    システム

  • 篠原 丈成

    システム

  • 吉次 孝太

    システム

  • QAスタッフA

    テスト

採用した技術

サーバ Apache Tomcat
OS Linux
データベース MySQL
プログラム言語 Ruby Java
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