お問合せが2年で3倍に増加した不動産サイトリニューアル事例紹介

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WEBマーケター 井上
2024年04月08日

2024年3月に、メディアマックスジャパン株式会社が制作・運用しているウィークリー・マンスリーマンションの物件情報ポータルサイトのお問合せ数が、サイト開設以来の史上最多記録を更新。お問合せは2年で約3倍に増加しました。

この記事では、サイトリニューアルの施策内容、効果検証と、不動産情報サイトで必要な施策についてご紹介します。不動産業界だけでなく、B to Cのサイトを運用されている企業様のお取り組みの参考になれば幸いです。

データで見るサイトリニューアルの効果検証

弊社は2つのウィークリー・マンスリーマンションポータルサイト(マンスリーズウィークリーレジデンス)を制作・運用しています。

2022年2月から2サイトのリニューアルプロジェクトを開始して、現在までに100項目以上の改修をおこなってまいりましたが、2024年3月の2サイト合計のお問合せ数とコンバージョン率がサイト開設以来の史上最多記録を更新しました。

お問合せ数(※メールとLINEのお問合せ延べ人数)
お問合せ数のグラフ

コンバージョン率(お問合せの述べ人数÷セッション数) ※セッション数=アクセス数
コンバージョン率のグラフ

リニューアル開始直後の2022年3月と比べると、お問合せは約3倍に増加。コンバージョン率も過去最高を更新して約1.8倍に上昇しました。

グラフを見て頂ければお分かりの通り、2020年3月以降のコロナ禍前半はお問合せ数、コンバージョン率のどちらもかなり落ち込んでいましたが、リニューアル後はものすごい伸びを記録して、コロナ禍前の数字をもはるかに上回っています。

グラフの補足説明ですが、ウィークリー・マンスリーマンション業界の特徴として、引っ越しシーズンのピークである3月は他の月に比べて物件入居のお問合せが圧倒的に多くなります。そのため、3月のお問合せ数とコンバージョン率は毎年、1年の中で突出した数値になります。

しかし、リニューアル開始直後の2022年3月は、今振り返って見ると非常に低い数値でした。もちろんコロナ禍の影響も大きかったのですが、サイトのユーザービリティーが決して良いとは言えない状態だったのも一因でした。

アクセス数およびお問合せ数の増加を目指しておこなったリニューアルプロジェクトでは、100項目以上についてPDCAを回して何度もトライアンドエラーを繰り返してきました。企業秘密なので詳しい内容や詳細なデータはお伝えできませんが、主な取り組み内容は下記です。

  • トップページからの導線整備
  • サイト内の回遊性向上対策
  • 物件検索機能の強化
  • 物件情報の整理とUI改善
  • 物件画像、映像のUI改善
  • お問合せのユーザビリティ改善
  • SEO対策強化

立てた仮説とユーザーの反応が違うことも多く、最初からすぐに結果が出たわけではありませんでしたが、地道に改修作業を繰り返してきた結果、大きく数字を伸ばすことができました。

不動産業界における重要指標「反響数」

反響数とは、不動産業界特有の用語で、特定の不動産物件や不動産市場全体において、その物件や市場に対する興味や関心の度合いを示す指標です。一般的には、不動産の反響数は以下の要因に基づいて評価されます。

オンライン上での検索数や閲覧数 不動産のウェブサイトやポータルサイトでの特定の物件や地域の検索数や閲覧数が多いほど、その物件や地域に対する関心が高いとみなされます。
物件のクリック数や詳細ページの閲覧数 特定の物件の詳細ページが何度閲覧されたかや、クリックされたかを分析することで、物件に対する関心の度合いを把握することができます。
問合せ数や資料請求数 物件に対する問合せや資料請求が多いほど、その物件に対する関心が高いと言えます。
ソーシャルメディアでのシェア数やコメント数 特定の物件や地域に関する投稿が多くシェアされたり、コメントが寄せられたりするほど、関心度が高いと考えられます。

これらの要因を総合的に考慮することで、不動産の反響数を評価し、市場動向や物件の魅力を把握することができます。不動産の反響数は、需要の予測やマーケティング戦略の立案に役立つ重要な指標の一つです。

また、物件を運営されている管理会社様にとっては反響は生命線です。より多くのお客様に物件情報を見て頂き、気に入って頂いて、まず問合せをして頂くことが物件の入居者獲得に向けての第一歩になります。

弊社ではマーケティングチームが日々のアクセス数、コンバージョン状況、外部からのユーザー流入状況、サイト内の遷移状況などをデータで確認・分析し、改善すべき点を洗い出し、適切な施策をおこない、結果を確認して修正もおこなっています。

自社で制作・運用しているサイトですので、マーケティングチームが分析してプランニングした施策を、すぐにエンジニアがサイトに反映できるのが大きな強みです。

その結果として、リニューアル開始から現在まで26ヵ月連続で前年同月比+10%以上の右肩上がりの成長が続いています。

不動産情報サイトで必要な施策

お客様からの問合せを増やすためには、以下のような施策が効果的です。企業秘密ですのでここではあまり詳しい方法はご紹介できませんが、一般的な内容だけご紹介します。

魅力的な物件情報の提供

サイト上で魅力的な物件情報を提供することが重要です。詳細な物件情報、写真、間取り図、可能であれば360度写真やバーチャルツアーなどの視覚的な要素を加えることで、お客様の興味を引きつけます。

検索機能の最適化

サイト内の検索機能を改善し、ユーザーが物件を簡単に見つけられるようにします。検索条件の多様化や絞り込み機能の追加、地図上での物件表示などを導入することで、ユーザーが求める条件に合致した物件を素早く見つけることができます。

情報提供の充実化

物件情報だけでなく、周辺環境や生活情報も充実させることが大切です。近隣の施設や交通アクセス、学校や公園などの情報を提供することで、ユーザーが物件の魅力をより具体的にイメージできるようにします。

ユーザーエンゲージメントの促進

コンテンツや情報提供だけでなく、ユーザーとのエンゲージメントを促進する仕組みを導入します。質問フォームやチャットサポート、物件のお気に入り保存機能などを提供し、ユーザーがサイト上でより積極的に行動を起こせるようにします。

SEO対策の強化

検索エンジンでの上位表示を目指し、サイト内のコンテンツを適切に最適化します。適切なキーワードの選定やメタデータの最適化、外部リンクの取得などの対策を施すことで、より多くのユーザーがサイトに訪れるようになります。

SNSや広告の活用

ソーシャルメディアやオンライン広告を活用し、サイトへのアクセスを増やします。魅力的な物件情報や生活情報をSNSで積極的にシェアすることで、より多くのユーザーに情報を発信します。

不動産の反響獲得サポートならmmjにお任せください

弊社では、ウィークリー・マンスリーマンションの情報サイトに限らず、上記のような施策を網羅して不動産サイトにおける反響獲得のお手伝いをさせて頂いております。ITに詳しいスタッフだけでなく、不動産業界に詳しいWEBコンサルティングも在籍しているのが弊社の強みです。

ウィークリー・マンスリーマンションの集客をご希望のお客様は、直近2年でお問合せが3倍に増加した2つのポータルサイトへの物件掲載をご検討ください。

その他の賃貸・売買不動産で集客をご希望のお客様は、既存サイトの改修や新規サイトの立ち上げなどでお手伝いをさせて頂きます。お気軽にご相談ください。

この記事を書いた人

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WEBマーケター 井上

横浜市在住のWEBマーケター。前職は不動産管理会社のWeb担当。お客様の気持ちをつかむコンテンツ設計や集客全般を担う。SEO対策とUI/UXの改善を組み合わせたCV数増加施策が得意分野。

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2024年04月08日

       

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