そのGA4データは嘘かも?正しい計測を阻む5つの罠をチェック

GA4(Googleアナリティクス4)を導入したものの、
- 「数字は出ているけど何を見ればいいかわからない」
- 「広告の成果が追えていない」
- 「そもそもちゃんと計測できているのか自信がない」
そんな状態のまま放置してしまっていないでしょうか。実はこのような悩みの多くは、GA4の使い方の問題ではなく、設定そのものに構造的な異常があることが原因です。
どれだけレポートを読み込もうとしても、計測の土台が狂っていれば、見えているデータは最初から信用できません。この記事では、「GA4を入れたのに何もわからない」という状態を引き起こす代表的な設定ミスについて解説します。
目次
GA4は「入れるだけ」では正しく動かない
まず前提として知っておいてほしいのは、GA4はタグを設置しただけでは不十分だということです。
Googleアナリティクスの旧バージョン(UA)と比べて、GA4はより柔軟で高機能な反面、正しく機能させるためにすべき設定項目が格段に増えています。
- 内部IPの除外
- クロスドメインの設定
- 参照元除外リストの整備
これらをすべて適切に行って初めて、信頼できるデータが取れる状態になります。タグを置いて「計測できている」という状態と、「正しいデータが取れている」という状態は、まったく別物です。
「何もわからない」を引き起こす代表的な5つの設定ミス
1. 社内アクセスが混入している
自社のスタッフや開発会社のアクセスが、一般ユーザーのデータと混ざった状態になっているケースです。
GA4には「内部IPフィルタ」という機能があり、自社オフィスや開発環境のIPアドレスを登録することで、社内からのアクセスをデータから除外できます。
しかしこの設定を行っていないと、毎日スタッフがサイトを確認するたびにセッションが積み上がり、CVRや直帰率といった重要指標が実態とは大きくかけ離れた数字になります。
「なぜかCVRが異常に低い」「直帰率が高すぎる気がする」という場合、まず疑うべき項目のひとつです。
2. キーイベントが計測されていない
問い合わせ、資料請求、購入完了などのゴールとなるアクションが、GA4のキーイベント(コンバージョン)として登録されていないケースです。
GA4では、コンバージョンとして計測したいイベントを明示的に設定する必要があります。設定していなければ、ユーザーがどれだけ成果につながるアクションを起こしても、GA4上ではキーイベント(コンバージョン)数がゼロのままです。
2024年3月のアップデートにより、従来のGA4でのコンバージョンは「キーイベント(Key Events)」という名称に変更されました(Google広告と連携するものは引き続きコンバージョンと呼ばれます)。
広告を出稿している場合、Google広告とGA4を連携していても、コンバージョンデータが送られず、スマート入札が正常に機能しない状態になります。「広告費をかけているのに効果が見えない」という場合、この問題が根本にあることが多くあります。
3. GTMとGA4のタグが二重に設置されている
Googleタグマネージャー(GTM)経由でGA4を計測しているにもかかわらず、HTML上にGA4のタグを直接埋め込んでいるケースです。
この状態では1回のページ閲覧で計測が2回発生するため、セッション数・PV数がすべて約2倍に膨らみます。 その結果、CVRや直帰率は実態の半分以下に見えてしまいます。
「数字が多すぎておかしい気がする」「以前のデータと比べて倍近くになっている」という場合、この二重計測を疑う必要があります。
4. 参照元が「(direct)」ばかりになっている
GA4のレポートで流入元を確認すると、「(direct)」という分類が全体の大半を占めている」という状態がよくあります。
directとは「参照元不明」を意味します。本来はSNS・メールマガジン・外部サイトなどから来たはずのアクセスが、参照元の情報を引き継げずに「(direct)」に分類されてしまう状態です。
原因はいくつか考えられます。外部の予約システム・決済サービス・フォームツールを経由する際にクロスドメインの設定がされていない、HTTPからHTTPSへのリダイレクト設定に問題がある、などです。参照元が追えなければ、どのチャネルに広告費を投じるべきかの判断ができません。
5. URLパラメータが除外設定されていない
キャンペーンURLやメルマガリンクに付与される「?utm_source=…」のようなパラメータが原因で、同一ページが複数の別ページとして計測されているケースです。
たとえば「/contact/」というページが「/contact/?utm_source=mail」「/contact/?ref=top」など複数のURLとして計測され、ページごとのPV数やキーイベント(コンバージョン)が正確に把握できなくなります。
なぜ自力で直すのが難しいのか
ここまで5つの設定ミスを紹介しましたが、厄介なのはこれらが単独で起きているとは限らないという点です。
「社内アクセスが混入しているうえに、CVも未設定で、さらに参照元も正しく計測できていない」という複合的な状態になっていることがほとんどです。そのため、Googleで調べてひとつの問題を修正しても、別の問題が残ったまま「直ったはずなのにおかしい」という状態が続きます。
また、GA4の管理画面を確認しても、問題が表れている箇所と根本原因がある箇所が別々のことが多く、表面的な数字を見ているだけでは原因を特定することはできません。
GTMのプレビューモードでタグの発火を確認することもできますが、「タグが発火しているかどうか」と「正しい値で計測されているかどうか」は別の話です。GA4の計測が機能しているように見えて、実際には誤ったデータが蓄積されているケースは珍しくありません。
まず「何が問題なのか」を把握することが出発点
GA4の問題を直す前に、「何が問題なのか」を正確に把握することが最初のステップです。闇雲に設定を変え始めると、正常に動いていた部分まで壊してしまうリスクがあります。
どこから手をつければいいかわからない場合は、まず現状の設定状態を客観的に確認することをお勧めします。
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この記事を書いた人
2026年04月17日
記事のカテゴリ:Googleアナリティクス4








